聖女として国に尽くしてきた少女は、婚約破棄され国からも捨てられる。追放聖女の烙印を押された彼女は、龍への生贄と捧げられるが、逆にその龍から素養を認められる。
その龍は古龍アルドラサクス。
龍の中でも最強位に位置する怪物。
そんな古龍に認
められたリリヴェルは、彼の手引きによって再現不可能なアーティファクトの収集や独自の技術を使った銃開発をし、異世界武器商人として生きていく。
世界に最も多く戦争の火種をばら撒き、長い間裏社会に君臨し続けたリリヴェルとアルドラサクス。
そんな2人が作り上げた組織『シャトー・アルドラ』の、魔力漂い、硝煙の匂いが絶えない物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-15 13:02:56
15339文字
会話率:37%
四百年以上続く、大陸に覇を唱えた巨大帝国ナカラ。だが、続く安寧に官僚制度は腐り、辺境では分離独立戦争の火の手が上がり始めていた。
そのナカラ建国の功労者でありながなら、清廉な家風が災いして没落してしまった「私」の家。
「私」はなにもか
も放棄して無頼の徒に交じり、放埓に日々を送っていたが、「私」の弟は士官学校に入り軍事の専門家としてのし上がろうと野心の牙を研いでいた。
弟は連発銃という、だれも注目していない兵器に目をつけ、『連続して銃弾を発射できる銃が存在する』と言う前提で、新しい戦術理論を組み上げていたのだった。
しかし、弟は病に倒れ、弟の理論が正しいのか検証するために「私」は、連発銃が開発されたという噂の北の辺境に旅立つ。
かつて、ゴールドラッシュに沸いた北の辺境は、見る影もなく凋落していて、新興勢力に飲み込まれる寸前だったが、最新の連発銃の技術は確かにそこにあり、これに再起をかけた男たちの姿があった。
かくして、「私」の戦術理論と最新鋭の技術は邂逅を果たし、戦乱うず巻く北の辺境で生き残りをかけて戦う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-21 12:41:24
132271文字
会話率:15%