魔術の名門ファルス家の落ちこぼれ、ルド・ファルス(28)。彼の体には、誰もが持って生まれてくるはずの魔力が、まったく存在しなかった。
『ファルスにあらずは魔術師にあらず、魔術師にあらずは人にあらず』
才能至上主義のファルス家は、ルドをま
るでゴミのように扱い、十歳のときに家から追い出した。
彼はその後『魔術師』を辞めて『冒険者』となり、毎日地道にレベルアップを続けながら、ダンジョン飯とお酒で優勝を繰り返す。
魔術師たちは、そんなルドを落伍者と呼び、嘲り笑った。しかし、彼らは知らなかった。
ルドが魔力の代わりに『天衣無縫の肉体』をもって生まれたことを。その体は『異次元のレベルアップ』によって、『最強』と呼べるほどに仕上がっていることを。
これは自分を落ちこぼれだと信じてやまない一般男性が、日々レベルアップを続けながら、ダンジョン飯で優勝しつつ、圧倒的な身体能力で無自覚に無双していく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-17 11:01:18
18799文字
会話率:51%