皇子って退屈だな。
そう思ったルカと呼ばれる第三皇子ルカルージュ=アルテール=エレフェリアは、五歳になったばかりのその日、帝城から脱走した。もちろん書き置きを残してある。
外で遊んでくる。と一文。
「馬鹿野郎!!今すぐ見つけ出せ
!あいつは城にいても目立つんだ。街に行ったら絶対攫われるぞ!」
脱走した皇子を騎士や執事、メイドたちが追いかける。
そう簡単には捕まるものか。
追いかければ追いかけるほどルカは逃げ回る。追いかけなければいいのだが、ルカは帝国の皇子だ。追いかけないわけにもいかない。
「「「「「「「「皇子どこ行ったんですかー?」」」」」」」」
追いかけるものたちは皇子を必死で探す。
これは城の中に飽きた皇子が脱走する物語。
脱走した皇子の様々な出会いの物語。
そして、追いかけている騎士&使用人&時々皇族たちの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-30 20:27:59
46232文字
会話率:37%