現在では廃止されている指紋押捺を義務付けた外国人登録法が効力を持っていた時代に、在日コリアンが直面していた問題を今一度振り返る。それは外国人登録法という法律がなくなっても、様々な民族差別が現代日本にはまだあるという現状を踏まえるからである。
当時大阪で指紋押捺を拒否し、運動体の中心にいた在日韓国人・金亮秀(キム・ヤンス)氏とそのオモニである李貞順(イ・チョンスン)親子の当時の体験を追いながら、民族とは何か、その本質をを考えてみようと思う。また著者が1984年金日成主席時代に訪問した北朝鮮の現状も併せて報告する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-11 11:49:44
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