―ある一人の男は言った。
『未知を求めるには遅く、満ち足りるには早すぎた。』
現代には珍しい世界を旅する男は、文字通り、世界の全てを見て回った。
生まれの祖国である日本を最初に、有名な国から世界の端と言って良い辺境の果てまで。
一緒に
旅した仲間に見守られながら、生を終えるその瞬間にそう言葉を残した。
―そして、その言葉を聞いたある神は男に提案した。
『ならば、今だ謎多き幻想生きる世界を望むか?』
―無論、答え何ぞ最初から決まっている。
『望む……いや、願う。私を、俺をその世界で生きさせてくれ!』
神は微笑みながら、男を己が創みし世界に転生させた。
神、魔物、神獣、精霊、亜人、魔法。
地球から消失した幻想神秘がある異世界で、男は未知を求めて道を歩む。―全ては己が心を満たす為に。
未知の為なら例え神の中魔物の中!愉快に豪快に繊細に!
「おお!これぞ未知の道!フぅぅーーッ、最高だぁぁ!」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-25 11:57:24
9504文字
会話率:19%