雪の夜、それは山の奥の方から響いてきた……。
女が歌っているように……。
たぁ……かぁ……いぃぃ……
……やぁ……まぁ……かぁぁらぁぁああ
♬ あいつませ?
こいつませ? ♬
♬ ♬ ど ん ど ん せ ? ♬ ♬
♬ ♬ ♬
ど ん ど ん せ ? ♬ ♬ ♬
…………
また響いてきた。
たぁ……かぁ……いぃぃ……
……やぁ……まぁ……かぁぁらぁぁああ
♬ あいつませ?
こいつませ? ♬
♬ ♬ ど ん ど ん せ ? ♬ ♬
♬ ♬ ♬ ど ん ど ん せ ? ♬ ♬ ♬
…………
さっきよりも歌う声は近づいてきているのか
そんな感じの雪国の本物の古い寝物語を一つのネタとして、生き延びた浮浪児たちが生き延びようとするけど、幸運に恵まれてるなコイツラと思わされるご都合主義なお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-25 23:33:50
96950文字
会話率:28%