闇を押し固めたような黒い髪、鮮血のような鮮やかな紅色をした眼。そんな特徴を持って産まれた少年は呪子と呼ばれる忌子だった。
村人全員から執拗に虐められ、日々を生きることすら困難な生活を強いられていた。
頼れる人は誰もいない。唯一頼れるのはこの
世界とは違う、別の世界の記憶。
そんな地獄のような日々に1人の老齢の薬術師がやってきて言った。
「儂の弟子にならんか?」
そして少年は自分の境遇にも屈せず、幸せを目指して歩み始めた。
※この作品はノベルジム様でも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-01 18:00:00
55864文字
会話率:52%