ダンジョンが、人々の驚異では無くなった時代。
ぼっち気質の少女、ツキカゲ=シノビは、ダンジョンに潜る冒険者になった。
冒険者として意外な才能を発揮したシノビは、数ヶ月で最高ランクにまで上り詰める。
シノビはその力を活かそうと、
動画専のダンジョン配信者を始めてみることにした。
だが適性が有ったダンジョン攻略と違い、配信者の方は鳴かず飛ばず。
何が悪いのか、彼女の動画の再生数は、2桁といったありさまだった。
一方、シノビの幼馴染み、アカバネ=シュンスケは、ブイチューバーとして活躍していた。
家族以外には内緒で配信をしていたシュンスケだが、ある日、シノビに正体がバレてしまう。
シノビのクソみたいな動画と違い、シュンスケの配信は、大盛況だった。
自分もシュンスケに追いつきたい。
そう思ったシノビは、シュンスケにアドバイスを求める。
だがシノビの動画は、あまりにも酷かった。
こんな動画を作るやつが、少しの助言くらいで、まともな配信者になれるわけが無い。
そう思ったシュンスケは、シノビのプロデューサーになることを決意するのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-21 13:00:00
8406文字
会話率:41%
桂木理人。
何をするのにもやる気がなくて、だらしなくて、
みっともなくて。
そんな彼が唯一ハマったもの。
それがアイドルだった。
毎日のようにライブハウスに入り浸ってはアイドルを追う日々。
そんな彼の前に現れた一つの売れないアイドルグープ「
シャンベリーズ」それまでアイドルというものに感銘を受けていた理人にとって彼女達のアイドルとしての姿勢には一言物申したいものがあった。
「君たちが売れないのにはそれなりの理由があるんだ!」
一つ物申してはまた一つ。
いつの間にかまるで自分がプロデューサーにでもなったかのように次々と会っては偉そうにダメ出しをする理人の口振りに、ついにシャンベリーズのプロデューサーである広木は、その業務を全て理人に丸
投げしてしまった。
突然アイドルのプロデューサーという立場になった理人。
理人なりに彼女達をを世間に知ってもらうため、何度も彼女達と衝突しながらも奮闘しようとするが、気づかされたのは、何も出来ない自分の情けなさだった。
今まで、面倒くさい。やりたくない。そう言って何事からも目を背けていた理人にとって、誰かのために何かをするという事は想像を絶するよりも辛く、険しいものだと気づかされる。
そしてどうしてもそこから逃げてはいけない事。
立ち向かわなければいけない事。
果たして理人は、弱い自分に打ち勝ち、シャンベリーズを世に羽ばたかすことが出来るのか。
素人プロデューサー桂木理人と、売れないアイドルグループ、シャンベリーズの戦いが始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-17 14:58:45
4713文字
会話率:20%