僕、新藤静香の通う開盛学園には歴史が深く由緒正しい文学部がある。
ここには校内でも美人と名高い相原縁が在籍してる。
水の流れるような白磁の肌。大きく開く様を見たこともない薄紅色の唇。濡れた烏のようなしなやかに揺れる黒髪。そして黒いカーテンか
ら時折覗かせる白くて大理石のように美しく光に照らされているうなじ。
入部当初の僕は彼女のことを文学に造詣の深く思慮のある尊敬できる先輩だと思っていた。
いつものように文学の深淵に浸っていると彼女は流体学に応用できそうな綺麗な唇を震わせるのであった。
「ねぇエロスって一体何なのかしら」
これはニ物と一物を与えられてしまった残念美人と彼女に理性と人権と尊厳を弄ばれてしまう哀れな男子高校生の甘くない一時の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-11 20:00:00
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会話率:39%