『闇の執行人』と呼ばれていた俺は、どうしてもやりたい事があって組織を抜けた。
やりたいこと、それは商人だ。
俺は商人になってのんびりとした生活がしたかった。
とある街の店で見たんだが、椅子にどっかりと座ってエール片手に商売する店主がいた
んだ。
あの姿は俺の憧れだった。
俺はそんな豪商を目指すはずだったんだ。
それがあの本を見つけたのが運の尽きだったのか、それともあの女にあったのが災厄だったのか。
気が付けば後戻りできない所まで来ていたんだ。
さあて、また厄介な奴が出て来たようだな。
しょうがない、ちょっと「消去」してくるか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-16 07:29:09
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会話率:16%