202X年。北関東の某県で中高生の恋愛か禁止する条例が制定。他の自治体でも高い評価を受け、全国の自治体がそれを真似、ついには法律にまでなってしまった。
だが、世の中高生は夜にこっそり会ったり、山奥といった人目のつかないところで逢瀬を交わし
ていたのだ。
都内のそこそこの高校に通う、背の低いぽっちゃり気味の青年野間純は、友人の遊人から、幼馴染が彼氏を募集しているから、なってくれないかと誘われる。最初は断る純だったが、遊人の強い押しを受けて参加することに。
その週の日曜日、純は遊人にその子を紹介された。
(noteに全話、pixivに1話と2話だけ公開)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-24 12:11:03
9133文字
会話率:40%
戦時下で言論統制を行うための法律を改定して作られた《奏音禁止法》。この法によりありとあらゆる音楽活動が禁じられ、音楽に関連する物品の所持も認められなくなったことで、世界からは音が消えた。
――法の施行から二十年。ほぼ一切音楽に触れること
なく育った世代である鏑木好晴は、不況の波に呑まれて今まさにニートになるか否かの瀬戸際まで追いつめられていた。しかし音楽解放を謳うテロリストの集い〝楽団〟の団長と運命的な出会いを果たしたことにより、鏑木の立場は「ニート予備軍」から「犯罪者予備軍」へと大きく変わり、非合法組織の中で己の立ち位置を定めていく。……この戦いは、音の歴史を紡ぐためにある。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-12-11 22:00:00
123141文字
会話率:60%