魔法や剣術と呼ばれる技術が確立されたのは、16世紀のイギリスである。
そこで培われた魔法・剣術は、偉人たちの手によって世界中に広まり、現代でも根強く生き延び、学校で教えるまでになった。
そして現在。小学校の漢検5級と同じように、魔法検
定(炎)5級が存在し、部活動である空手の段位と同じように、〇〇〇流剣術初段が存在する。
剣術・魔術が使いたいなら専門学校を、学者の道を進みたいなら大学を卒業するのが当たり前。
より強いスキルを持っているものが優遇され、それ以外が差別される。
今や時代は、資格主義時代。
そんな世界には資格は必須。
モンスター1匹倒すのも資格が必要なのである。
主人公は幼い頃、将来を有望とされていたが、最上位悪魔『対価の悪魔』に持っているレア資格を全て奪われてしまった。
奪い返すには、『対価の悪魔』を捕まえるしかない。
しかし不幸は続く。両親が死別し、孤児になった主人公。他の資格を取る暇もなく働いたら、就職活動は不採用の連続。
これはそんな資格至上主義の世界で、施設の紹介で入った会社で頑張る主人公の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-01 20:06:54
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会話率:35%