月の光を食べると竜になれるらしいという話が、魚たちの世界でひそかに言い伝えられていた。老人に庭先の睡蓮鉢で飼われるようになった金魚たちは、竜になろうと夜な夜な月の光を探して水面を泳いでいた。
最終更新:2023-12-31 14:49:08
994文字
会話率:0%
原風景について考えることが多くなった。喜びや悲しみを得られた心の源は、どこにあるのか。これがあったから、自分でいられたと、そう言えるものは、長く生きるうえでは必要に思う。そこにはまた、開いてはいけない、タブーも絡まってはいるけれど。
最終更新:2020-07-07 19:55:40
2068文字
会話率:7%
オタマジャクシと睡蓮鉢の思い出。
誰も見た事のない、夜の魚とのつながりが、主人公の涙に、なっていく。
最終更新:2016-02-21 20:44:53
7730文字
会話率:12%