----- ある日、夢から覚めた傍らにあったのは
『 』でした。 -----
ぐだぐだとつまらない日常を送っていた伊吹 実(いぶき さね)は、今朝に見た奇妙な夢を不快なほど鮮明に覚えていた。
「無意味
無利益 無駄 無謀なことはしない」
そう主張し、普段の生活に戻ろうとする彼女の前に現れたのは"夢で殺した男"。襲ってくる男を何とか退けた彼女は、自分の中の知らない自分に目覚める。
次第に剥離していく「あたし」。隣り合う非現実と日常の狭間で、サネは今日も"敵"を見据えドライバーを握るのだった。
ーーーそれは他者を守る剣か、自己を壊す刃か。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-17 23:52:10
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会話率:30%