「つまり――で――なる。ゆえに――だ。私の理論が正しければこれで、正しい、正しい正しい、ああ……」
とある研究所。博士は一人呟き続けていた。もう何回目になるだろうか、自身が掲げる理論の精査をしているのだ。しかし、それはやがて世に向けた呪
詛に変わり、ともすれば、博士の姿もまたそれ相応に見えてくる。伸びきった髪と髭。爪はひび割れ、肌には掻いた痕が残っている。その老体は、修復を諦めた廃寺のように見えた。
――無理だ。タイムマシンの開発など。
突然、博士は叫び声を上げ、嵐で揺れる木のように身を大きく揺らし、机の上にあるものを床に叩き落とした。
その心の声は、かつて自分を冷笑した人々のものと、内から湧き上がる自分のものが重なり混じり合っていた。
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最終更新:2024-08-10 11:00:00
2240文字
会話率:20%
長い戦いの末に大魔王を倒した勇者達。しかし、勇者パーティーの1人エリノアは目を覚ますと見知らぬ場所へと放り出されていた。それは大魔王との戦いから百年が経ち、魔物が再び活性化しつつある世界だった。かつて魔王城からただ1人帰還せず悲劇のヒロイン
として語り継がれた少女が世界へと舞い戻った時、人類の存亡をかけた戦いが再び繰り広げられようとしていた。かつての仲間たちのいない世界で、偶然の出会いを果たした二代目勇者と共にエリノアは再び戦いへと身を投じる。
という感じの物語です、初投稿作品のため作者は手探り状態ですが徐々にレベルアップしていく所存です。
旧タイトル『ワイズブレイバー 〜魔銃の少女〜』5/7タイトル変更しました、不評だったらリターン予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-05-07 14:00:00
112189文字
会話率:24%