突然だけど、我が校には「恋愛相談部」なるものがある。
ふざけた名前だけど、学校に認められた正式な部活だ。
そしてそんな浮ついた名前の部の部長が――他ならぬ僕である。
正直、「恋愛相談部の部長」なんて肩書は恥ずかしい。
だが大恩ある前部長の
期待に応えるため、僕は今日も部室に向かう。
胡散臭い名前の部だけど、そんなものにも頼りたい人たちはいるわけで……。
これは僕と、僕が相談に乗った人たちの、多分恋の物語だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-13 23:07:18
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会話率:42%