朽縄真言(くちなわ まこと)は、老人に詐欺行為を働くような最低の人物だった。その日も詐欺の片棒を担いだ真言は、同じ詐欺グループに属する少女と共に、市井を騒がしていた猟奇殺人の現場を目撃してしまう。犯人に追われて廃寺に逃げ込むが追い詰められ、
真言は少女を庇って殺された。生前の行いが悪く、廃寺の本尊である不動明王の怒りを買った真言は、人間と和洋折衷の怪異が入り乱れて暮らす異世界――地獄に叩き落とされた。
明王曰く、「貴様が煩悩と異形の神どもを焼き尽くし、全ての魔物を退治れば元の世界に戻してやろう」とのこと。
明王の三鈷剣と羂索を授かった、マコトの冒険が今始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-29 07:09:13
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会話率:44%