父に押し付けられた屋敷で敷井賢士を待っていたのは、異界の王と六つの盟約。そして、当主の座。成り行きでなってしまった当主だが、賢士はやる気満々。これまでの当主が行わなかった異界への視察(旅行)を通じて直接改革を行おうとする。だが、異界の住人
にとって賢士はただの部外者。どの世界に赴いても待っているのは拒絶と敵意。しかし、賢士はその程度では引き下がらない。拒絶と敵意を上手く利用し向き合い、崩れかけていた盟約を強固なものに変えていく。最大の問題は、盟約に反対する勢力。盟約を強固にする賢士を目の敵にし、王の威光も通じず何度も命を狙う。脆弱な一般部外者が六つの盟約を守る事が出来るのか? その答えは賢士によって変化した世界が握っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-20 17:53:20
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会話率:49%