『神童アルク』はかつて勇者パーティーに所属していた。30歳となってもその二つ名を名乗り、魔物の根絶を掲げて結成した『アルクギルド』で仲間を率いて活動していた。
その統率力もさることながら、最強クラスの剣技で魔物を圧倒する様に、誰もが勇者の面
影を見た。
しかしアルクは、突如として自分の手で作り上げたギルドを引退した。
これまで暮らしてきた街を離れて、隠れるように寂れた復興未定都市に移り住んだラアルクだが、そこでは魔物が関与していると思われる謎の不審死が相次いでいた。アルクは、どこか勇者に面影が似た少女との出会いを境に、そんな事件の渦中に巻き込まれていくこととなる――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-12 18:02:47
15959文字
会話率:31%