昔から、幼い頃から、ずっと夢を見る___誰かに殺される夢を。 井原 翠(いばら みどり)は幼い頃から悪夢に魘され不眠症、目の下の濃い隈がその証拠。常について回る眠気と悪夢に友達もいなかった翠だったが、ある日転校してきたちょっとうざいく
らいに明るくて元気で飄々とした隣の席の転校生によって、翠の世界はゆっくりと彩られていく_____“もう大丈夫、愛しい君を苦しめる悪夢は俺が食べよう”、誰かの優しい声が夢に響いた。
これは、人と妖怪が紡ぐ童話めいたおはなし。“いばらひめ”改め“いばらの少女と数百年目の夢喰い”
[注意_____このお話は原典の童話を現代版にしたものであり、自己解釈やオリジナルなども含みます、あくまで童話はモデルです。また妖怪に関してもオリジナル要素を含みます。]折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-08 18:35:31
6706文字
会話率:33%
幼い頃、祖母のお見舞いに行った帰り道を一人で歩いていた紅月 楓(あかつき かえで)は、路地で怪我をした黒い犬を拾う。犬を連れ帰り手当てをした楓だったが、その犬はただの犬ではなかった________それから何年か後、楓の影には人間嫌いの素直じ
ゃない、世話焼きで口の悪い少しだけ心配性の狗が棲んでいる。
これは、人と妖怪が紡ぐ童話めいたおはなし。“あかずきん”改め“赤フードとおいぬさま” [注意_____このお話は原典の童話を現代版にしたものであり、自己解釈やオリジナルなども含みます、あくまで童話はモデルです。また妖怪に関してもオリジナル要素を含みます]折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-06 16:38:25
6376文字
会話率:33%