私、キーラ・カルバーナはとても幸せな立場にいた。婚約者であり第一王子のターナス・ストロレイジ様とは政略的な婚姻であっても穏やかな関係を築けていたし、何より私は彼を心から愛していた。私、いいえ、私たちは確かに幸せだった―――そう、あの女が現れ
るまでは―――。
様子のおかしくなってしまった婚約者を守るため、私は魔法に秀でた変わり者の天才、ハルド・ロードラーザ様と共謀し、自らの都合の良い展開へ持ち込もうと画策する。
とある令嬢ととある令息がそこはかとなく悪役っぽい雰囲気をにじませつつ目的のために頑張るお話。
※完結するかどうかに不安が残ります。不定期過ぎる更新です。
※視点が変わったりもするので主人公以外の視点がメインの話には◇を付けました。ただし、◇が付いていない話にも主人公以外の視点が混じっている場合があります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-22 12:04:53
121590文字
会話率:38%