大きく息を吸って、心を落ち着ける。今日こそ呼んでみせますわ。大丈夫、何度も練習しましたもの。大丈夫……。
「レ、レ……ッ」「ダイナ様ダイナ様! これからダイナ様ゲームやるんですけど、ダイナ様もご一緒にどうですか!?」「お待ちなさい。何ですか
そのけったいな催し物は!?」「ダイナ様の可愛いところを、ひとつずつ上げていくんです! 参加者は今のところ、私とルカ様ですね!」「るるるるルカ様になんてことをさせているのですか!!!」
きゅるきゅるとした大きな目に星をいっぱいに詰め込んで、最高に残念なことを口走る友人を叱責する。あなたはわたくしに、名前を呼ばせる隙すら与えないのですか!?
(https://ncode.syosetu.com/n8871fd/)これの続きです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-18 20:38:03
5154文字
会話率:67%
編入生の子が来てから、僕の婚約者は変わった。それまでは高飛車でとっつきにくくて、影で人を苛めていると知っていたのだけれど、彼女が来てからそんな暇はなくなったらしい。
「ダイナ様ダイナ様ダイナ様ッ!!」「喧しいですわ!!」ああほら、後ろをチョ
ロチョロする編入生を、ダイナが構ってる。口ではお小言を飛ばしながら、甲斐甲斐しく世話を焼いている。
「うわあああんっお兄さんがあああ!!」「泣きつかないでくださいまし! 制服が濡れますわ!」「だってダイナ様のハンカチ、シルク製なんですもんんん」「ご自分のをお使いなさい!!」編入生の顔にそのシルク製のハンカチを押し付けたダイナの顔は、ちょっと笑っていて可愛かった。
(https://ncode.syosetu.com/n4228fg/)続きました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-01 20:28:19
5889文字
会話率:54%