ここは、すべての大地が地続きになった異世界。
人々は長い歴史の中で、より自分たちの住みよい環境を作るために進化を遂げ、様々な出で立ちの種族となった。
大きな耳や尻尾が生えた者。
翼や羽根で空を飛べるようになった者。
エラで呼吸をする
ことで水中を自由に移動できるようになった者。
そして進化から取り残され、そのままの形であり続けた者。
そんな彼らは、大地に自らの住む場所を建設した。
それは縦に伸びた柱型の街で、これを“街天楼”と呼ぶ。
人々はこの街天楼で仕事をし、家庭を持ち、幸せを積み重ねてゆく。
中には家を出て旅に出るものや、兵に志願して生まれ故郷を離れる者もいる。
この街天楼の中で、人々は助け合い、励まし合い、共存をしてゆくのだ。
ユリンもまた、その一人であった。
いや、その一人であったはずなのだ。
あの日、父親が姿を消すまでは……。
これは、とある少女と少年の旅路と
その中で出会う人々とを記した物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-03-27 16:26:46
4641文字
会話率:43%
ここは、すべての大地が地続きになった異世界。
人々は長い歴史の中で、より自分たちの住みよい環境を作るために進化を遂げ、様々な出で立ちの種族となった。
大きな耳や尻尾が生えた者。
翼や羽根で空を飛べるようになった者。
エラで呼吸をする
ことで水中を自由に移動できるようになった者。
そして進化から取り残され、そのままの形であり続けた者。
そんな彼らは、大地に自らの住む場所を建設した。
それは縦に伸びた柱型の街で、これを“街天楼”と呼ぶ。
人々はこの街天楼で仕事をし、家庭を持ち、幸せを積み重ねてゆく。
中には家を出て旅に出るものや、兵に志願して生まれ故郷を離れる者もいる。
この街天楼の中で、人々は助け合い、励まし合い、共存をしてゆくのだ。
ユリンもまた、その一人であった。
いや、その一人であったはずなのだ。
あの日、父親が姿を消すまでは……。
これは、とある少女と少年の旅路と
その中で出会う人々とを記した物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-03-26 14:46:52
841文字
会話率:0%