転校生の魚住くんは、猫に好かれやすい体質だった。
道を歩いているだけで、野良猫が集まって、猫だらけのもふもふ状態になる程度には。
なぜだ。一匹ぐらい、こっちに来たっていいじゃないか。下手をすると、怒りすら湧いてくる。
教室ではまるで『人間に
絶対に懐かない野良猫』みたいに、だんまりを決め込んでいた魚住くん。どうして彼は、人と話そうとしないのか。
不思議に思いながらも、放課後、お兄さんがやっているという、『猫カフェ水族館風アンティークショップ兼まじない絵師の店』に向かうことに。ジゴロで守銭奴なお兄さんから知らされたのは、とても不思議な過去と、悲しい理由だった。
※前半は日常ほのぼの系ですが、後半にグロいシーンがあります。苦手な方はご注意ください。サブタイトルに☆がついている箇所は、主人公以外の視点です。キャラ名を確認してからお読みください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-07 22:00:00
91207文字
会話率:46%