少年ロアは古くから続く『天才』の家系に生まれた唯一の凡人であった。一切の才能を持たず周りからは愚か者と笑われいくら努力しようとも決して天才と呼ばれる兄弟たちには手も足も及ばずその差は開くばかり、いつしか彼はその無力感と孤独感に絶望する。
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かしそんなある日少年の前に双子の吸血鬼が現れる。本来敵対するはずの魔族と奇妙な縁で繋がった少年ロアの行き着く先は光ある栄光かそれとも闇に支配された破滅か。
新しい英雄譚が今、綴られるーー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-06 02:29:02
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会話率:18%