少女の名は、メリア・オーディス。
オーディス伯爵家の次女。
絶世の美貌を誇るわけでもなく。
気紛れに寵愛を賜っていた身分でもなく。
後宮の片隅でひっそりと生きていた十六歳の少女。
後宮を巡る策謀の果てに命を落とすことになった少女は今日も
呟く(けれどもやはり誰にも聞こえない…)
「ペンより重いものは持てませんわ……」
何の因果か幽霊として舞い戻った(?)少女と家族の絆とそれに巻き込まれる宰相(霊感あり)による物語。
※短編「佳人薄命とは言いますが、私はそれに当たらないと思うのです」のシリーズ作品です。
第一話は短編の再掲載になります。
※5/3電操出版【電操ノベルス】様より、「薄命令嬢の連綴譚」(タイトル変更しております)電子書籍化致しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-01 01:00:00
159089文字
会話率:17%