―― りん、
とベルを鳴らすと、必ずイヤホンをとって振り返ってくれた。
アッシュブラウンに染めた髪。流れるような切れ長の目はいつも穏やかに笑ってる。
甲斐 亜門(かい あもん)。私の同級生。
朝練のない木曜日。7時40分。私は彼とすれ違う
。
「おはよう」
「おはよう」
自転車ですれ違う、ほんの一瞬に挨拶を交わすようになったのは、2年になり、彼と同じクラスになってからだった。
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「朝。おはようって言う声がかわいくて好き」
「うええ、」
モデルをしている同級生に告白された、剣道部の彼女は、どうして彼が好きになったのかわからなくて・・・・?
○○系男子とカフェのシリーズ、最終作です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-02 00:00:00
6180文字
会話率:24%