「俺の魔王討伐には無駄が多すぎた!」
千年前に魔王と戦って相打ちとなった勇者は気づいた。
魂となってさまよう間に、地球という異世界でRTAというものを知り、自身の行動の無駄の多さに。
(※RTA:リアルタイムアタックのこと。
主にゲーム
のプレイにおいて、ゲームの開始から終了までの時間を計測し、その時間を短縮することを競う競技のこと。)
そうしてついに転生を果たした勇者ロゼンは、最速で魔王を倒すことを決意。
RTAで見た技術を魔法を使って強引に再現し、準備を整えていく。
移動はケツワープ。加速の方法は魔法で再現できるはずだ!
魔王討伐に”無”は必要不可欠。錬金術で無を作るぞ!
ヒロインを連れて行くために一度アイテムボックスに入ってもらおう。生物は入れないから、死んでもらって蘇生すればいいよね!
体裁をかなぐり捨てた勇者ロゼンの最速魔王討伐が今始まる!
「魔王討伐RTA、タイマースタートだ……!」
※毎日更新
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-12 09:36:09
38690文字
会話率:37%
俺、タッシュの友人であるロータスは仕立て屋をしている。
彼の腕はこの王都でも一番だと好評だ。
ある日、噂を聞いた王から仕立ての依頼が届いた。ロータスは大喜びで城へ向かう。
だが、彼の仕立てた渾身の服は馬鹿にされ、燃やされてしまう。
ロー
タスは当て馬として呼ばれたに過ぎなかったのだ。
ロータスは抵抗するが服は燃え尽きてしまう。
いや、燃え尽きたはずだった。
燃え尽きたはずの服をロータスは持ち帰り、仕事場に飾って毎日眺めていた。
そんなロータスは頭がおかしくなったと噂され始めた。
不憫に思った俺は彼を元気づけるため、その服を着させてもらえないかと頼んでみる。
すこしやつれたロータスは嬉しそうに俺にその服を着せてくれた。
俺は誰にも見えない服を着て、つまり傍目には裸で町を歩いた。
それは当然通報され、衛兵に捕まってしまう。城の地下へ連行され、牢に入った瞬間だった。
俺はいつの間にかロータスを陥れた犯人たちに報いを受けさせていた。
まるで過程を全てすっ飛ばして、エンディングを迎えたような。
その不思議な出来事を再現するため、俺はふたたびあのロータスの見えない服を着る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-29 17:15:49
7051文字
会話率:53%
ドラン王子に婚約破棄されたアシテッド令嬢は、エンディングまでの時間を短縮するため、あらゆるバグ技を駆使する。今回はダンスパーティを攻略していきます。たぶんこれが一番早いと思います。
最終更新:2015-04-24 17:14:00
3919文字
会話率:74%