これは、太古の海の物語です。ほかの同種の生き物たちとからだの特徴の違う二匹の生き物が、ある浅瀬の海にすんでいました。お互いのその境遇から、二匹は親近感を覚え、仲良くなり、助け合って生きていきます。ある日、これまでにはいなかった新種の生き物が
現れ、他の仲間たちは次々に食べられてしまいますが、体の特徴の違う二匹は、それゆえに生き残ることに・・・やがて彼らの子どもたちが元の海を賑わすまでに繁栄します。絶滅の危機から教わった新たな武器を持ち、彼らの子孫はこの海の中でたくましく生きていきます。三島由紀夫の転生を自負する、倉本保志の童話風の新作ここに投稿。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-12 15:24:32
3372文字
会話率:8%