ある町外れにある海辺の小さな教会。そこには一年前からシスターがいる。
突然豪華な馬車に乗って教会にやってきた美しい女性は、どうやら新たにこの町に赴任してきたシスターだという。シスターは「今日からお世話になります」と金糸雀のような美しい声で
そう言って、微笑んだ。
それを見ていた少年は思った。
なんて綺麗で…哀しい笑顔をする人なんだろうーーーと。
これはある少女の哀しい恋の終わりを見届けた少年が語る、切ない恋のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-09 17:00:00
13750文字
会話率:33%