『グロウス』。その世界はそう呼ばれていた。
神々が世界を見守り、そこに生きる者達は、各種族毎に独自の文化を築いていた。
神々によって安永が約束されていた『グロウス』だったが、それは突如として音を立てて崩れ去る。
全てを憎み、絶対なる
神すらも滅ぼさんとする【復讐者】が各地に現れた。
やがてその者達は人々から、恐怖の象徴として【魔王】と呼ばれるようになっていった。
――それから数百年後。
【魔王】の一人、カンナギ・アカネ。
その中でも穏健派な彼女は、ある日、人間というものを知りたいと思うようになり、やがて旅に出ることを決意する。
これは、旅の道中で出会ったエルフの姉妹と共に、世界を漫遊する冒険譚であり、神々に復讐する【魔王】の復讐劇である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-07 00:00:00
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会話率:43%