広瀬ハルは異世界に転生した。
別に、殺された訳でも、交通事故に巻き込まれた訳でもない。
普通に天寿を全うし、第二の人生として異世界を歩き始めた。
特別な使命があるわけじゃない。勇者でも魔王でもスライムでもない。
特別な思いがあるわけじゃ
ない。母さんも生きてるし、村もしっかりある。
強いて言うなら魔法が使えない。
えっ!俺、魔法使えないのかよっ?!
異世界なのに魔法が使えない残念冒険譚ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-06 22:24:32
830183文字
会話率:25%
突然だが世界は理不尽だと思わないだろうか? 偉い人に「人のスタート地点は同じだ」と言う人がいたが、俺はその理論を養豚場の豚を見るような目で、さらに言えば靴底でグリグリと踏みにじりながら唾を吐きかけたいと思う。
少なくともスキルという神
の祝福で、人間は産まれながらに確実な差が生じている。
つまりどこぞの誰かが残したこの言葉は破綻してるんだよ。きっと大層恵まれたスキルを持って苦労なく過ごしてこれたんだろうな! チクショウ羨ましい!!
別に俺のスキルがハズレな訳ではない。(当たりかと言われると全力で首を横に振るが)
ただ、理不尽な世界でも、たとえ自分を絶妙に殺しにかかるスキルを持っていても、チャンスをピンチに替えるスキルを持っていても、空気読めないくらい無双して気まずくなるスキルを持っていても、苦しいながらに面白おかしく生きていけるんだとそう再認識できるように書いている。
これは変なスキルのせいで虐げられてる誰かに、同じく変なスキルをもつ俺が、脚色多目に書くノンフィクションな冒険譚である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-20 23:18:31
4796文字
会話率:57%