倒産の悪魔と呼ばれる安田橋一は、お参りの帰りに、現世と黄泉の狭間に存在する黄昏の街に迷い込む。そこで、なんと! 橋一は、死者の手紙を届ける郵便配達員になってしまう。とは言っても、橋一の役目は、直接手渡しする高級品の配達。金持ちの死者でなけれ
ば買えない代物の為、月に数回しかなく給料は低め。しかし、直接手渡ししないと味わえない、『死者と残された者との絆』は、橋一にとって欠け甲斐の無い物になっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-11 16:59:00
133892文字
会話率:43%