爽やかな風が頬を撫でる。
どこか懐かしいようで、それでも新鮮な風景が眼下に広がっている。
ここに自分がいることすら信じられない
風に乗った花の香りが鼻腔をくすぐる…
見たことの無い質感の花が足元に咲いている。
身体に鉱物をつけた獣が走
っている…
ふわふわと色とりどりの光が漂っている。あれは妖精だろうか?
フンス..!
…撫でてみたら怒られた。
え!?撫でちゃだめなの⁉
いやだってふわふわしてて、気持ち良さそうだったし…
私は悪くな
……
「…ごめんなさい」
妖精..?は それでよし!と言わんばかりに フンス! と息?をたてた。
もう自分はこの、まるでお伽噺の様な世界の一部なのだ。
この世界を、自らの目で、耳で、体感できるのだ。
…もう我慢できない…
こうなったらやることは一つしかない!
……
…………
「キャッホーーーーーーーーィ!!!!」
一人のプレイヤーは崖からその雄大な景色へと飛び込んだ
…
……
「あ」
〈you died !〉
死んだ。バカだ。
これはとあるプレイヤーが自らの夢を求めて死にゆく
VRMMO 『Eleftheria-Online』 通称|Ele-On《エレオン》の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-18 12:30:43
702文字
会話率:12%