レトロ筋ジストロフィー(神経系の加速度的な加齢による死にいたる病)に倒れた妻を再生医療と精密3Dコピー技術の融合により助けようとする技術者の戦い。患者の新しい身体を再生する際に第2の寿命遺伝子の発現を迎える。その遺伝子の覚醒に伴い、既存の遺
伝子との不整合による昏睡が患者に現れる。同時期に世界的に10歳以下の子供達にレトロ筋ジストロフィーが発生し、地球的な災害を迎える。妻(由紀)の治療の過程で偶然、レトロ筋ジストロフィーに感染した神経細胞が由紀のIPS細胞との融合により加速度的な老化を停止する事が分かり、由紀ワクチンが生まれる。
由紀本人の治療のために再生されたBodyに本人が移植され覚醒した時には、約50年の時間が立っていた。夫もすでに亡くなっていたが、自分の遺伝子が世界の子供たちを助けている事を知る。また、由紀の存在が世界的な象徴として人種、宗教を超えた安定化をもたらしていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-06 10:00:00
10070文字
会話率:51%
「人を笑わせないと、死んじゃうからです。ええ、身体がばらばらになって、死にます」
初めて独りで歩く都会で、少女は「道化」を名乗る男と出会う。
道化の言うことには、道化は「人を笑わせなければ死ぬ――『自分を殺さなければ直らない病気』にかかっ
ている」という。
ファンタジー風味、文学もどき。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-30 00:05:07
10468文字
会話率:55%