現代日本とそっくり。でもこの世界では、たったひとつのことだけが、異なっている。
「相撲」である。
この世界では、相撲は国技というだけではない。
国民みんなの生活に、相撲が密着している。
老いも若きも、子供たちも、相撲、相撲、相撲。
そんな
世界にあって、とある企業に勤める、34歳
の岡田は、相撲は取らないと公言し、周囲の白眼視に耐えながらゴルフに打ち込む。
しかし、上司の田部は、その岡田をたしなめ、
「サラリーマンにとっては、付き合いの上でも、相撲は不可欠」
と、次の部内相撲コンペへの参加を、岡田に命令したのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-03 22:16:18
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