これは、カースト最底辺の凡人が最強の魔剣片手に無双する物語である。
忌まわしき邪神と、その配下の魔王たちに支配されつつある人間界。
苦しみ喘ぐ人々を憂いた女神は、二振りの聖剣を作り出した。
――しかし、突如邪神の強襲を受けた人間たちは聖剣
の片割れを奪われてしまう。
やがて戻ってきた聖剣は、ドス黒い瘴気を纏う魔剣に変貌していたのであった。
さて、聖剣の使い手――勇者として選ばれたのは、二人の男の子。
うだつの上がらない平凡な少年、トルテと、上辺は眉目秀麗だが傲慢なラザニア。
案の定、トルテが押し付けられたのは魔剣の方であった――しかも、嘲笑と哀れみのおまけ付きで。
すっかり失意に暮れるトルテだが、やがて彼は気付く。
聖剣を遙かに凌ぐ、魔剣のブッ壊れ性能っぷりに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-14 23:03:05
44130文字
会話率:29%