(本編第一章概要)
高校2年生の河岸翔舞(かわぎし しょうま)は友人の久野昌(ひさの あきら)からある中学校で起きた不可解な事件について語り聞かされた。その内容は在学していた女子中学生の一人が意識不明の重体でされたことに対してその原因として
学校関係者全員がこの湖砂(こさ)町では有名な"栞の人生手帳"が関わっていると証言しているというものだった。興味を抱いた河岸達はその事件に関わりがあると言われる神社へと向かうことにしたのだった。
(作品説明)
これは日々を懸命に生きようとした少年少女の記録。苦悩を抱く人の前に現れる不思議な少女、琴羽(ことは)は当人の苦悩を解消するために行動を起こす。たとえ人としての在り方を放棄してでも苦悩に抗う彼らにどう向き合うべきなのか、その行いに正しさがあるのか。時に迷い、時に立ち止まって、それでも彼女は答えを出そうと模索する。 たとえそれが、誰の記憶にも残らないとしてもーーーー
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-29 22:59:59
56595文字
会話率:46%