父は世界一の剣士。
母は世界一の魔導士。
そんな二人の子であるラゼルには剣の才能も魔法の才能も無かった。
なぜなら彼の職業は付与士。
支援職である彼には両親のような活躍はできない。
剣の才能も魔法の才能もないラゼルは父親と母親が国有数のSラ
ンク冒険者だったこともあり冒険者を引退した祖父に育てられることになるのだが、両親の才能を受け継げながったラゼルは自分の職業である付与士がコンプレックスとなっていた。
祖父が偉大な付与士と知るまではーー
「付与士だから強くなれない?付与士だから弱い?そんなこと誰が決めた?お前も男だろ?男に生まれたからには強くならなくちゃいけねえ。違うか?」
祖父の言葉に感銘を受けたラゼルは祖父から付与士として強くなる術を学び始める。
これは不遇職である付与士の彼が両親の名に恥じない冒険者として成り上がる物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-28 12:00:00
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会話率:25%