これまた或る音楽から想を得た幻想譚。ここに登場する「獣」は以前紹介した『獣が死んだ夜』の獣とは全くの別物らしい。推測するに黒森が用いる「獣」と云う単語は、どうやら固有名詞等ではなく、また完全に一般名詞と云う訳でもなく、やや擬人的な観念を描
きたい時に用いる記号の一種なのだろう。一時は暗黒寓話ものに変えようかと思って途中まで書き掛け、結局気分が乗らずに元の路線へ戻したらしいのだが、話を聞いてみるとこちらも結構面白そうで、原稿を破棄してしまったのが惜しまれる。その内また書き直してみろと焚き付けるのもいいかも知れない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-15 19:37:38
5130文字
会話率:0%
舞台は「暗黒寓話」シリーズのものと同じらしいのだが、内容が寓話とは呼び難く、語り口も全く違うので、シリーズの中には含めなかったらしい。最後の部分の語り方を変えることによって、他の世界観への広がりを持たせている。
最終更新:2021-08-15 19:22:51
3104文字
会話率:0%
〈暗黒寓話〉シリーズの一篇。第21回ゆきのまち幻想文学賞(2011年)落選作品。賞に合わせて書かれた為、雪がテーマとなっている。
最終更新:2011-03-28 10:50:49
3454文字
会話率:0%