山賊であるロックには強い野望があった。
それは、自らを山賊に陥れた頭領への復讐だった。
子供の頃にロックは故郷を滅ぼされ、父を、母を、妹を、大事な家族を根絶やしにされたのだ。
そして頭領の拷問によって、山賊へなることを強要されたロッ
ク。
それから八年。いつか頭領を殺そうと牙を研ぎ続けるロックだったが、事態はある日急変する。
山賊の頭領が、怪しげな女と部下によって討伐されたのだ。
女はロックに「迎えに来た」と言い、英雄の影武者を依頼する。
「どうか聖龍王の影武者になっていただけませんか。そのための富や人材も、全て用意致します」
ロックは、じつは英雄に生き写しの姿だったのだ。
病に倒れた英雄の代わりに、影武者になることを受諾するロック。
そして『隠蔽』という、自分の気配や音も何もかも隠せる力を使い、覇道を突き進む。
失われた幸せを取り戻すかのように。
※タイトル変更致しました。(2016.10.30)
旧タイトル『俺は山賊のままでは終わらない ~英雄の影武者になって好き放題する~』
※序盤は会話中心、中盤以降からバトルが多くなっていきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-21 17:04:18
191926文字
会話率:47%