今は遠き未来の話。人々は現存するエネルギー資源に限界を感じ、新たな力を欲していた。
増えすぎた人口の為に、旧来のエネルギー物資では社会を成立させることは難しく。全ての国で戦争が絶えず、かつて繁栄していた人類史が滅びかねない事態へと陥ってい
く————
その現状を憂いたとある小国は、当時使えた元手をフルに使い、とある新エネルギーを発見する。
廻環脈(リボルブ)——————それは、この星において尽きる事の無いエネルギー体であり、未知数ながらに人類の希望となった存在。
廻環脈は、テスト段階で一般電力のおよそ数十倍のエネルギー効率をたたき出し、尚且つ自然への害を一切出さないという、正に人々の理想の体現ともいえる存在だった。
それにより、人類社会は瞬く間に復旧し、見違えるような速度でそのテクノロジーを発展させていった。
————————はずだった
リボルブは自然から現れた奇跡でもあり———
——————同時に、“人類”を脅かす存在でもあったのだと、人々は知ることになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-26 02:30:43
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