「なんで女になってるんだ……?」
世界を脅かす絶望の使徒『魔王』を狩る『特務兵』の七生カズサは、軍からの報酬として『普通の生活』を望んだ。
その要求は、ややねじ曲がった形で叶うこととなる。
カズサへ言い渡されたのは軍の訓練校へ入学し、『東
京人工都市』の第三皇女――天道レンカの護衛任務付きでの生活だった。
カズサは素性を隠すため、天才魔術薬師の神崎エルナの提案で彼女が作った『変身薬』を飲み……目が覚めると少女になっていた。
銀白色の長い髪、黒耀石の如き瞳。
慎ましやかな胸元と、線の細い輪郭。
七生カズサは儚げな少女の姿になっていた。
戻るための『解除薬』を「俺はまだ死にたくない」と拒否したカズサは、少女の姿のまま訓練校へ通うことになる。
訓練校で普通に生活する裏で、レンカに素性を知られないよう護衛任務を遂行するカズサ。
寮で同室のレンカと過ごす日々は安らかで、ほんの少し騒がしい。
少女として振舞うカズサとレンカは着実に距離を詰めていく。
「お風呂、一緒に入りませんか?」
「……そんな表情で言うのは反則じゃない?」
自由で無垢なレンカに振り回されながら、カズサも次第に変わっていく。
それでも、カズサは自分が信じる『普通』を突き進む。
これは『東京人工都市』最強とも謳われる七生カズサが降り掛かる火の粉を全て跳ね除けて、護衛対象のレンカと普通な学校生活を過ごす物語。
例によって話の進みは遅めです。
GLタグは保険。
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折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-09 00:05:04
121484文字
会話率:29%
駆け出し漫画家、伊蘇麻美(いそ・あさみ)は、一人の居候と暮らしている。
赤い髪をしたその居候の名は、ティカ・エーメンテル。現代日本とは異なる世界からやってきた元冒険者だった。
麻美の口添えで、ウェイトレスとして働くティカ。
そんな二
人の日常は、〆切りに追われてみたり、飲んだくれてみたりと、いたって平穏。
…だったはずなのだが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-10-16 00:42:23
14272文字
会話率:35%
「世界の誰よりも誰よりも嫌い」「先輩、大っ嫌いです」 その白い肌も細く引き締まった手足も括れたお腹も慎ましやかな胸も柔らかい唇も赤い舌も切なげな喘ぎも、全部、全部、嫌いです。
最終更新:2012-04-01 00:03:45
3504文字
会話率:66%