片田舎にて生を受けたベリルは、イビルメイジとして育てられた。
イビルメイジは死属性魔法という重要な戦略魔法の使い手であり、戦争の切り札あると同時にその能力から嫌われ者の象徴でもあった。
周囲から距離を置かれ、寂しい生活を余儀なくされていたベ
リルであったが、頼りにならない父親をアテにせず賢明に生きていた。
ベリルが15歳になってしばらく経った頃、戦乱の世が終わり太平の世が始まってしまう。
そして父親が再婚した事により、彼を取り巻く状況は一変する。
16歳になって間もなく、ベリルは義母達が自分を陥れようと画策する現場を目撃してしまう。
「平和な世界にあんな物騒な奴は邪魔なんだよ。」
「俺も元からアイツのことが気に入らなかったんだ。」
「シアちゃんと一緒にいるなんて許せない。」
「あんな奴がいなければ、幸せになれるのよ!」
義母に汚名を着せられそうになったベリルは全てを捨て、穏やかな生活を求めて旅立った。
旅先で悪魔と運命的な出会いを果たしたベリルは、そこで己が宿命を知る事となる。
その一方で、彼を付け狙うストーカーがいた。
「私の義兄様は誰にも渡さないわ! ウフフフ…。」
これは常識外れの魔導師がその特異な力を振るい、目立ちたくない心とは裏腹に、行く先々で様々な騒動を起こしながら問題を解決していく物語である。
彼に安寧が訪れる日は来るのだろうか。
※習作です。下手な表現や誤字、変な改行、文字の統一性の無さ等があるかもしれません。
<2020年6月19日 あらすじを変更してみました。>折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-03 03:00:00
248113文字
会話率:35%