木枯 雅人【こがらし まさと】は死んだ。人であるところの彼は死を迎えた。
……いや、正確には殺された。
誰に。悪魔殺しに——ある種の神に。
その後、彼は死後の世界で神と出会う。それは、それとなく、どことなく。また、そこはかとなく運命的な
出会いであったりする。
——彼は神と契りを交わした。
幼くしてこの世を去った妹を蘇らせるため。
一方、神の願いとは依頼であった。
春夏冬 雅【あきなし みやび】。悪魔保持者であるところの彼女を救うこと。彼女の心に宿る悪魔を——殺すこと。
故に、彼は——木枯 雅人は、二度目の人生を歩む。
これは神と悪魔と人の物語。
笑えないヒロインと、お人好し主人公の、幸せな日常を求める物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-20 15:46:04
17325文字
会話率:37%