ある、春の雨の夜。
閉店後の花屋のカウンターに、客が忘れていった封筒がある。
その封筒に入っていた者は――
最終更新:2025-05-06 22:26:00
1207文字
会話率:21%
田舎町・常磐町の郵便局員である広人は、古びた局舎の地下室で大正時代の未配達手紙を発見する。差出人も宛先も霧散したそれらの手紙には、戦争、別れ、秘めた恋――町の忘れられた歴史が刻まれていた。広人は「過去の配達人」として、百年の時を超えて手紙を
届ける旅へ。一通一通が明かす人間ドラマと、町を揺るがす戦前の謎。全ての想いが交差する時、常磐町の真実が動き出す。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-25 19:47:28
4779文字
会話率:44%
主人公が住処を新たにしてひと月が過ぎようとする頃、ふとしたことで物置の天板の上に置き忘れられた手紙の存在に気がつく。その手紙には今現在、彼が住んでいる街で、ある人物が経験したできごとが事細かに記されていた。街の中で起こる様々な異常、それに
対抗していたある男の行動記録が。
やがて主人公は男の記録を追い始める、その先に何が待ち受けているかを知らずに。興味から始まった行動は、彼が追い求めていたものにつながり、深入りする程に戻れなくなる。止まらない歯車が今、速度を上げて回り始めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-26 17:19:19
95745文字
会話率:24%
その状態を失恋と言い切るのは容易いが、現実は少々複雑だった。自サイト「ふみかばんのほーむ」より転載。第3回WanNe短編コンテスト 参加作品
最終更新:2013-03-03 01:00:00
3191文字
会話率:19%