転勤の話が出た時、最初の候補者は「あそこへ行くくらいなら死ぬ」といって拒否をしたので、仕方なく俺が行くことになった。社宅は現場のすぐ近くだ。近くのコンビニに夕食を買いに行く。そんなに悪い所ではないと思った。夕方になったせいか、社宅の住人たち
が帰って来たようで人の気配が騒がしい。なかには常識破りにうるさく騒ぐやつらもいるが、引っ越し初日なので我慢する。忘れ物を取りに夜、工場へむかう。ふと振り返ると、真っ黒な社宅の建物。電気がついているのは自分の部屋だけだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-15 23:30:41
1359文字
会話率:14%