「おーり兄ちゃん!モリオカートやろ!」
竹邑伊織が最後に妹の顔を見たのは、5年前が最後だった。
今ではもう、まともに顔も思い出せない。
妹が部屋に籠って5年。
親もとうとう出ていってしまい、家には伊織と妹だけが残された。
最初は部屋から出
そうと説得もしていたが、今となっては、伊織が作った料理を部屋の前に置いて自分の部屋に戻るという流れが出来上がってしまった。
伊織自身もその生活に慣れてしまっていた……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-14 23:02:44
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会話率:32%