幼い頃から妖怪が見える少年、夜行。
彼は陰陽師の末裔だったが、その力がさっぱり使えない。
高校に入学してから妖怪が彼を襲うようになった。
封印されていた悪鬼が解き放たれたからだ。
少年は手に取る、父親の手袋を、自らの制服を、幼馴染からの贈り
物を。
それらの道具は、彼にとっての武器であり、九十九神(つくもがみ)が宿っていた……。
そして闘いのさなかに、彼の生い立ちが段々と露わになっていく……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-16 20:51:25
7683文字
会話率:20%