物語の主人公、久留米二嘉(十二歳)は、不遇な幼少時代を送った所為か、それとも生来の気質の所為か、幼くして特殊な性癖を持つ(気に入ったものなら何でも口に入れて味わう)変態で狂人だった。そこに現れた神様、【狂月の赤兎神】のふたつ名を持つ散世。彼
女は気紛れに地球を滅ぼすが、地球滅亡のその最中、久留米二嘉と偶然出会い、求婚されたことで嫁となる。創造主として新しく創造した世界で、久留米二嘉と散世の一人と一柱は狂った者同士絡み合い、紆余曲折しながらも歪で狂った旅を続けるのであった。
注意事項:出てくる登場人物の多くは常識外れで、特殊な世界観を持った人たちです。この物語の主人公である久留米二嘉は、自分なりの強引な手段で登場人物の苦しみを和らげようとする心優しき狂人ですが、しかしながら、おそらく彼は一般的には『優しい』とは認められません。何故なら彼の常識は根本から壊れていますので。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-02-20 10:00:23
84306文字
会話率:23%